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岡崎体育にも「キャー!」と叫んであげるMステの客に生まれたかった

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岡崎体育がミュージックステーションに出演した。バンプが出たときより、横山健が出たときより、ある意味衝撃だ。潰れた肉団子のようなルックスをした彼がゴールデンタイムの全国ネット地上波、しかも生放送で流されるのだ。どんな地獄絵図になるのかと期待しながら番組を見ていた僕のようなゴミ人間も多かったろうが、彼はそつなく役割をこなして出番を終えた。

 

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そう、Mステは常に出演者に役割を求める。星野源は「イケイケな男よりこういう人が私には合ってるの」と言いたげな女性に向けて。SEKAI NO OWARIはニコニコ動画を卒業したものの中2から高2くらいまでしか成長できなかった連中に向けて。関ジャニ∞はジャニーズ枠、miwaはゲス川谷風に言えば音楽なめてるとしか思えない。上白石さんは、俺は君の名は観てないからよくわからんけどティーンのカリスマ的なアレなんだろう。

 

岡崎体育の役割は、肉団子……いや、鍋の中身で言えば、肉団子のような主役ではない。白菜のような名脇役でも、ネギのようないぶし銀でもない。もちろん豆腐なんかであるわけがない。

 彼は、せいぜいニンジンだ。

そしてVTR出演していたピコ太郎がマロニーちゃんだった。

 

 

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「MUSIC VIDEO」の再生回数は大爆発し、「BASIN TECHNO」は売れた。(売れたといってもこの日の他の出演者の足元にも及ばないかもしれないが)Mステに出たことで岡崎体育は「音楽好きなら知っている」アーティストから「一般的な人も知っている」アーティストの仲間入りをした可能性がある。めでたい。

しかし、俺は見たんだ。番組冒頭、出演者が順番に出てくるときだ。星野源、SEKAI NO OWARI、関ジャニ∞と歓声が大きくなっていくところに現れた岡崎体育に、観客は少しビビっていたことに、俺は気づいたんだ。

 

 

いや、ビビっていた、というのはオブラートに包みすぎた。

完全に、なんだこいつはと思いながらキャーと言っていた。イケメンアーティストたちに対する黄色い声とは微妙にトーンが違った。下手したら、うわっこいつ今朝の電車にいた痴漢そっくりじゃねえかという心の声のキャーだった。

 

真なる、心の叫びだった。

 

それでもMステの観客たちは、出演者に等しく「キャー!」を提供するという、最も大事な役割を果たしたと言える。たまにマジで誰こいつってなって声小さくなるアーティストいるもんな。誰とは言わないけど。

 

 

そんな優しい、Mステの観客に、私はなりたい。生まれ変わったらでいい。今世ではそういうのは間に合っている。

 

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こんなものいつ使うんだよ、というマフラータオルだが、まさにMステの観客に選ばれたときに使いたい。そして、そのまま捨てて帰りたい。