てめえらの血はなに色だーっ!! と聞かれたので、確かめに行ってきた
こんにちは。いぬゆなです。
最近『北斗の拳』にハマっております。いやあ、いいですよねえ……あ、いいですよねっていうのは、ケンシロウとかラオウみたいなメインキャラじゃなくて、秘孔を突かれて一瞬で爆死するザコモヒカンたちのことです。
気に入らねえやつはぶっ殺せ!欲しいものは無理やり奪え!地の果てまでバイクで移動!そして散るときは一瞬!現代日本では絶対にできないそんなライフスタイル、憧れます。
「憧れがエスカレートして僕もモヒカンにしてみました。」
さて、北斗の拳の名ゼリフというのは山ほどあるのですが、ザコモヒカンたちに問いかけられたセリフの中で最も有名なものといえばこちらではないでしょうか。
小学生レベルのトレースですが、心の目で見てください。
「てめえらの血は何色だーーーーーーっ!!」北斗の拳 八巻にて、南斗水鳥拳の達人レイが非道を働くザコモヒカンどもに放った超名ゼリフです。このあとレイはモヒカンを皆殺しにして実際に血の色を確かめたわけですが、そういえば僕たち、自分の血の色が何色かなんて意識したことありませんよね。普通に赤いだろって。
でも、あの南斗水鳥拳のレイがですよ。今から殺そうという相手にわざわざ血の色を聞いたわけですよ。実は血の色は一人一人違い、その違いには何か重要な意味があるのでは……?
ということで、自分の血の色を確かめに行ってきました。
津田沼献血ルームにやってきた
千葉県内で一番オシャレな献血ルームが津田沼にあるらしいです
「血の色を確かめるためにオススメの手段といえば、献血ですよね。やってきました津田沼駅。ちなみに津田沼駅は船橋市と習志野市の境目で、拳王軍と天帝軍が領土を争っている修羅の国らしいです。 お越しの際は自分の身は自分で守るようにしてくださいね。」
駅を出るといきなり献血ルームの看板
「カフェみたいな献血ルームです!」と自分で言うからには、相当カフェっぽいのでしょう。ここまでハードル上げられたら生半可なカフェっぽさじゃ納得しませんよ。全然カフェっぽくなかったらヒャッハーしちゃいますよ。危ないですよ。
献血ルームは津田沼PARCO B館の8階にあります
あれっ……外観からすでに……カフェっぽい……木と植物の感じ……天井から棒で看板をぶら下げとく感じ……これ……カフェじゃね……?
ロゴもポップです
あれっ……このロゴ……へのへのもへじみたいな感じで顔のパーツが「TSUDANUMA」になってね……?オシャレ……よく見たらNMAが足りないけどオシャレ……下北感ある……
外壁には血を作るのに良い食事のレシピが
やだ……青菜のチャーハン食べたい……今夜作ろう……ちりめん……ちりめんじゃこ買わなきゃ……
ようやく入り口に到着
TSUDANUMA BLOOD DONATION ROOMですって……ドネーション……ドネーションよ……
ちなみに右にある等身大パネルは、亜人ちゃんは語りたいってアニメのもので、彼女はバンパイアなのよ……血が必要だからっていうことで気の利いたコラボね……次は北斗の拳コラボはいかが?って、あらやだ、私いつの間にかオネエ口調になってるわ……
「気を取り直して、献血ルーム内部に潜入してみます。すべては血の色を確かめるために。」
津田沼献血ルームの中、正直カルチャーショック
カフェみたいでした
「すんません。舐めてました。カフェみたいっていうかもうカフェじゃん。棚の上の謎のガラス容器とかすげえたくさんあるじゃん。Googleインドアビュー導入してるし、自信満満だよね。見てくれ!来てくれ!っていう。」
明らかに内部を見せたがっています
「こんにちはー。献血カードはお持ちですか?」
「あ、いえ、初めてです。」
「ではこちらにご記入の上、身分証明証のご提示をお願いします。」
「モヒカンだけど身分証は持ってます。」
その後、健康状態の質問、血圧測定、医師の問診などが行われました
「ハイテクなんですなあ。なんもかんもがピピピのピですよ。モヒカンはアナログ世代なもんで、コンピュータはファミコンで止まってます。ああ、ファミコンの北斗の拳シリーズは全部クソゲーだったなあ。」
「では本日は400mL献血でお願いします。献血を行うまで、水分補給をしてお待ちくださいねー。飲み物はすべて無料ですので。」
「ヒャッハー!水だ水だー!水をよこせー!」
「あ、ですが、血管の収縮を和らげるため、できれば温かいものをお飲みになってください。」
「ヒャ……わかりました。ちなみにこちらで働いてるみなさんは、普段献血してらっしゃるんですか?」
「はい。常用している薬の関係などで献血できない者もいますが、できるだけ献血するようにしています。」
(献血センターで働いてるだけあって、やっぱりみなさん自分の血の色を気にしているんだな……!さすがだゼ……!)
センター内を散策したら、見つけてしまった
献血までの待ち時間でセンター内を散策します
主に女性向けのイベントも行われています
待ち時間読むための雑誌や漫画もたくさんあります。僕はPerfumeだとのっち派です
献血の種類によっては90分かかることもあるので、献血中にDVDを見ることもできます。『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューション』はあるのになぜか『マトリックス』はありません
おせんべいやお菓子を食べてもOK
小さなお子さんのためのスペースもあります。人形がちょっと怖い
「これは、千葉ジェッツの選手たちのサイン。彼らは2017年の天皇杯を制覇し、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。そうか、彼らのユニフォームが赤いのは、彼ら自身の血で染まっているからなのだな……それが強さの秘密か……」
漫画もたくさん置いてありま……あっ
「あるじゃねーか!『北斗の拳』!!!Drコトー診療所とどっち読むか迷うが、やっぱこのシーン読まなきゃよ!」
もう一度貼っておきましょう
「初心忘れるべからず。このために献血センターに来たんだからな。」
ついに献血開始!いぬゆなお前は死兆星を見たか!
「献血をする際には、まずヘモグロビン濃度と血液型を調べるための検査採血をさせていただき、その後、本献血開始となります。」
「ふむふむ。つまり注射器で秘孔を二度突かれるということですね。僕くらいの気合の入ったモヒカンなら、そのくらい爆発せずに耐えられます。耐えてみせます。」
「それではいきますねー。親指をギュッと握ってください。ほあた!」
「ひっ、ひでb……いや、ちょっとチクッとしただけじゃないですか。脅かさないでくださいよ。
しかし昔に比べて採血って痛くなくなった気がするんですけど、技術の進歩で注射針が細くなったりしてるんですか?それとも僕が大人になったからっていうだけですかね?」
「針は昔より細いものが増えていますが、実は針の太さって痛みとは関係ないんです。同じ方でも痛くない日があったり、すごく痛い日があったりもします。」
「ほえーそうなんですね。ドヤ顔で"昔より痛くありましぇ~ん"とか言った俺クッソ恥ず。」
「ヘモグロビン値は平均より高いので問題ないですね。では本献血の準備ができるまでもう少々お待ちください。」
食事をしてからしばらく時間が空いていたので、一本満足バーをいただきました。満足しました
「え、献血するとKANA-BOONとリトルグリーモンスターのライブ観れんの?すげーな。応募しとこ。千眼美子さんの話は禁止な。」
「いぬゆなさーん、献血台へお願いしまーす。」
「ついに来たか……今日、この瞬間のために生まれてきたと言っても過言ではない。このモヒカンにかけて、必ず自分の血の色を確認してみせる!!!」
「それではいきますねー。ほあぁたたたぁ!!」
「あ……あわびゃぁaaa……ってだからチクッとするだけですよ。
自分では全然わかんないけど、グイグイ血を吸われてるわけですな。北斗の拳じゃなくてジョジョの奇妙な冒険だったらもう干からびてたな。
さて、ある程度血が取れたら見せていただけますか?」
「こちらがいぬゆなさんの血になりますねー。」
う、うおおお!!!!!
「これが俺の血……!MY BLOOD!!WRYYYYYYYYYYYY!!!!!!!赤い!!!!!!俺の血は赤色だーっ!!!!!
つーかあれですね。赤っつーか、赤黒いですよね。」
「そうですね。献血でいただく血は静脈から取るんです。静脈血は動脈血に比べて酸素量が少なく、このような暗赤色になります。」
「ふーむそうなんですね。ではあの……僕の血の色って、他の人と比べてどうですか?黒っぽいですか?赤っぽいですか?つーか他の人の血の色ってそもそも赤いですか?蒼とか黄色の人っていませんか?」
「赤血球に含まれるヘモグロビンが赤いので、人間の血はみんな赤いです。小学校で習ってるはずですよ。
いぬゆなさんの血は……正直、健康な方の血の色というのはみなさんほとんど同じです。静脈から取った血が赤黒くなく、真っ赤な場合は、貧血ということになりますね……」
「えっ」
「じゃあ……」
「モヒカンだろうがスキンヘッドだろうがフサフサだろうがみんな同じで、静脈血は暗赤色。動脈血は鮮紅色ってことだね~~~~!!
じゃあこんな質問意味ねえじゃねえか!レイのバカ!小学校の授業全部寝てたんか!そんなんだからラオウに舐めプされんだよ!そもそも俺は北斗の拳世代じゃねえし花の慶次世代どころか影武者徳川家康世代だわ!!ちくしょうー!!」
……パサッ……
「私……普通の女の子に戻ります。」
彼は……ホットココアを飲みながら進撃の巨人を読み、献血後に必要な休憩時間を終えた。彼のその後の足取りを知るものはいない……
献血センターの隣には元日本代表 玉田圭司選手が経営するフットサル場がありますが、献血後の激しい運動は厳禁です。ちなみに近くには玉田選手が経営しているお好み焼き屋もありました。なぜお好み焼き屋なのかわからないまま閉店していた
「というわけで、いかがでしたでしょうか。"生まれて初めて献血してみた"。ただ献血しただけじゃ誰も読んでくれないと思い、北斗の拳の名ゼリフとかけて無理やりおちゃらけてみました。
結果、レイの学力不足により僕の学力不足まで露呈してしまったわけですが、実際献血してみて"あ、思ったより全然痛くないじゃん"とか"なんか良いことしたなあ"と思えて、得した気分です。僕は今後も献血を続けていこうと思ってます。みなさんもよろしければ、献血行ってみましょう。それではグッバイ。」