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ネット上では"道行く人"になりたくない

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AとBの会話

A「ギターとか始めようと思っててさ。俺の趣味って今、スノボとかしかないし。あと将棋(笑)いやさ、名人がコンピュータと戦って、負けたんだよ。」

B「将棋っていえばさ、羽生善治のライバルだった人の映画、観たいって思ってたんだわ。」

A「3月のライオン?」

B「いや、それは神木隆之介っしょ。じゃなくて、えーと名前なんだっけ。小雪の旦那が主演の。デスノートでL役やってた人。」

A「松山ケンイチ。」

B「そうそう!なんか役作りですげー太っててさ。役者ってすげーなって思って。」

……

たまたま僕の近くを歩いていた、大学生くらいの男性2人組の会話だ。松山ケンイチ主演の『聖の青春』は、去年の11月に公開された映画。Bは「観たいと思っていた」けど半年近く観なかったということになる。

Aはおそらく『聖の青春』の存在さえ知らず、将棋の映画といえば、というだけで3月のライオンを連想した。

 

別に僕は、この話に出てくる誰の/何の大ファンでもない。AとBの無知や「君たち、将棋に興味ありげに話してるけど別にそうでもないよね」という雰囲気について、何の感情があるわけでもない。

ただただ、つまらないと思ったのだ。

 

彼らには彼らが今まで作ってきた関係性があるので「えっ、お前が将棋とかwwwウケるwww」ってな感じで、とても面白い話なのかもしれない。はたまた、スノーボードしか趣味がない自分自身を本気で変えたいと思って相談しているのかもしれない。でも僕にとってはつまらない話だ。

 

それは当然で、彼らは僕に聞かせるために話をしているわけではないから。

 

若い女性の電話

"道行く人"から聞こえてくる話は、ほとんどがつまらない話だ。

カフェでは若い女性が「今転職のための勉強中。プロトコル覚えるのもいい加減疲れたよ……お姉ちゃんも頑張ってね。」と、電話の向こうの、おそらく彼女の姉であろう人物と喋っていた。

 

ほとんどの人は、誰かに聞かせるために一緒にいる相手と話をしているわけではないし、有名人でもなければ他人にとって話の内容は無価値だ。それに、どこかの誰かが面白い話をしていても、自分が遭遇できる確率はあまりに低い。"道行く人"の面白い話は、ツイッターでしか聞けない。

 

僕は"道行く人"になりたくない

でも、こんな話を夜中にパソコンでカチャカチャ打っている僕は、誰かに聞かせるためにこうしてブログを書いている。今日みたいなつまらない話でも、少なくても数百人は読んでくれる。たぶん。ありがたいことだ。たまにブクマやコメントまでもらえる。

 

自分にとってブログは、誰かに話を聞いてもらうためにある。そのためには、"道行く人"になってはいけない。話を聞く価値がある、なにか面白いことが書いてある、そういうブログにしなければいけない。ネット上には無限ともいえるコンテンツが溢れている。その中で有限の時間を使って読んでもらう価値を提供し続けなければいけない。

 

 

なのにここまで1100文字、面白いことは書けていない。もうダメだ。もう終わりだ。こんなブログ無価値だ。うう、ううううう、うぐうううううう、

うんこ。

 

と書いて終わりにしようと思ったが、そんなんじゃ小学生以下だ。明日からうんこと書かなくてすむように頑張ります。とか言いながらちんことか書いてるかもしれません。

 

(所要時間40分)